ICT施工のメリット
ICT施工は、施工効率や精度、安全性が大幅に向上し、環境負荷の低減にも貢献します。以下に、考えられる主なメリットを5つご紹介します。
メリット1:施工効率の向上
3次元設計データをもとに切土、盛土の確認ができます。丁張り、ワイヤ設置作業、敷き均し回数、検測回数が減ることにより、大幅な工期短縮とコストの削減が図れます。さらに、カーブやインターチェンジなどの複合こう配で曲面が多い複雑な施工や、目視が困難な夜間作業でも効率良く施工が行えます。
高速道路ランプウェイ形状 社内テスト施工時間の比較例

- ※ 熟練オペレータによるICT施工は作業効率が一段と向上します。
- ※ 設計や施工データ作成時間は含まれていません。
- ※ 社内テスト施工の結果であり、実際の施工とは異なります。
メリット2:安全性の向上
あらかじめ入力した3次元設計データをもとに施工するので、建設機械周辺での測量や作業指示、作業補助が削減され、安全に作業が行えます。
法面整形作業状況比較

メリット3:施工精度の向上
3次元設計データをもとに建設機械の作業機を高精度に制御しているので、仕上げ面精度が向上します。オペレータの技術に左右されること無く施工が可能です。
仕上げ面と許容値の関係

メリット4:環境負荷の低減
建設機械の効率的な稼動で燃料消費量が低減。さらに施工精度が良いために計画通りに施工ができ、建設資材が余るようなこと等が少なくなります。結果としてCO2の排出量の抑制に繋がり、環境負荷を低減します。
高速道路ランプウェイ形状 社内テスト施工での試算例

メリット5:技術評価値の向上
総合評価落札方式の技術評価において、ICT施工の活用により技術評価を受けることが見込まれます。
総合評価落札方式の導入
民間企業の持つ優れた設計、施工に関する技術力を生かすことで、公共工事の総合的な価値を高めることを目指した落札方式です。「価格」のほかに「価格以外の要素(技術力)」を評価の対象に加えて、技術と価格の両面からみて優れた提案を落札者とします。
